スキーバスツアーで車中泊をしているときに、パーキングエリアで降りてトイレを利用する場合は注意が必要です。トイレから出てバスに戻るとき、どのバスかわからずに迷ってしまうことがあるからです。これは大いにあり得ることです。スキーシーズン中の夜間のパーキングエリアには、何十台ものツアーバスが並んでいます。
同じような大きさのバスが大半であり、駐車場の照明も限られていますから、ほとんど見分けがつきません。普段車の運転をする人なら、元来た方向と逆方向から見た場合でも、正しく戻れることが多いでしょうが、車を運転をしない人や、方向音痴の傾向がある人は、未知の場所でしかも夜間に、元の経路を正しくたどって戻るということがしにくいことが多いです。同じような大型バスが数十台停まっているということも、自分のツアーバスに戻る際の大きな妨げとなります。まさか平坦な駐車場で、自分の乗ってきたスキーバスに戻れなくなるなどということは想像もできないでしょうが、意外にありがちなことです。
夜間であること、車中泊していて起きたばかりであるため頭がぼんやりしがちであること、似たような大きなバスが何十台も停まっていることなどの条件が重なって、自分のバスがどれだったかわからなくなってしまいます。昼間ならまだいいのですが、夜間で照明がわずかしかない中だと、探し回るのもたいへんです。気づかずに堂々巡りしてしまっていることも珍しくありません。